令和6年度 春の言葉

人の背中はよく見えるが、自分の背中は見る事ができません。

これは人の事であれば、よくわかるのだが、いざ自分の事となるとわからないのが人間であります。いやわかりたくないのかもしれません。

浄土宗ではまず、私とはどのような人間であるのかをしっかりと見つめる。

仏様の目から見れば、皆たたけば、埃の出る身体である。それが「愚者」の自覚であり、自分のいたらなさ、愚かさ、無力さを自覚し、阿弥陀様の救いを求めるしか救われる道がないと信じるのが他力の教えになります。